Play Integrity Fix v13.0が適用可能となったeuROMが再アップロード

Boootloader UnlockedやRootedでPlay Integrityを回避するために必要なMagiskモジュール、Play Integrity Fix v13.0に対応したXiaomi.euのStable ROMが2023年11月19日にリリースされた。

euROMの特徴のひとつに”SafetyNet passed by default without ROOT (Google Pay)”があり、Bootloader UnlockedでもデフォルトでSafetyNetをPassできる仕様だった。

しかしGoogleによるPlay Integrity修正が行われ、この修正に対するパッチを新たに適用しないとPlay Integrityを再度Passすることができなくなっていた。

この問題はMagisk+Play Integrity Fixの利用で対策可能だったが、euROMのデフォルトでSafetyNetをPassできる仕様が災いして、euROMでは同モジュールが使用できない問題が発生していた。

これを受けてXiaomi.euは以下の声明を発表している。

Weekly ROM：従来どおりROMベースのPlay Integrity対応を継続する(Magisk+Play Integrity FixでのPassは今後もおそらく不可）
Stable ROM：ROMベースのPlay Integrity対応を終了(Play IntegrityをPassしたいユーザーは自己責任でMagisk+Play Integrity Fixなどを利用する必要がある)

Stable ROMは公式の安定版ビルドに基づいてリリースされるため、数か月に一度の更新頻度となっている。これをいつ来るか分からないGoogleによるPlay Integrity修正のたびにROMを再構築しアップロードすることは現実的に不可能ということで今回の決定が下されたようだ。

筆者のようにeuROM(Stable)+Magisk運用をしている者にはまさに理想的な対応となったが、実質的にRootを利用したくないユーザーにBeta ROMを推奨し、Stable ROM利用者にRoot利用を推奨する形となるため、一部のコミュニティユーザーは一連の対応に苦言を呈している。

個人的にはBootloader Unlockした端末で”安定”を求めること自体がおかしい気もするが、Xiaomi.euにはさまざまな立場からの意見を取り入れた上で今後も素晴らしいROMの開発に励んでもらいたい。